世に覇者はひとり(ラオウ)
1800年の歴史を持つ最強の暗殺拳「北斗神拳」を学ぶ一人であり、
先代伝承者リュウケンの養子で、長兄である。
弟に次男、トキ、三男ジャギ、そして末弟ケンシロウという兄弟構成である。
その中でも、最強といわれていたが、その大いなる野望「天をつかむ」のた
め、先代伝承者リュウケンはラオウを伝承者としなかった。伝承者は末弟
のケンシロウとなるのである。
ラオウはとにかく強い、その精神、肉体、どこを取っても強いのである。
この漢が、負けることがあるのだろうか?他のものをすべて捨て去り、
情も愛も、そして肉親さえ捨て強きを求め、天を目指した。
その行為が正しいことなのかどうか?それは間違った選択なのかもしれない。
男はやはり、どこか強きものにあこがれ、一心にまっすぐと目的に進みたい、
そうなりたいと願う心があると思う。まさにラオウはそのことにふさわしい漢
なのである。
常人には不可能な強さ、そして決して曲げない信念、誇り、屈しない魂、
そしてときおり見せる本当の顔・・・
ラオウは強いだけの漢ではない、強く、やさしく、悲しい漢なのである。
ラオウにとって最後の闘いとなるケンシロウとの決着。ラオウは敗れ去って
しまうが、彼にはまったく不満はなかった。最強の漢と全力を尽くし闘うこと
その結果ではなく、その闘いこそが彼にとっての「天」だったのだ。
強きことがラオウの本質ではない、そのまっすぐで純粋に求めるものを
追いかけている姿、そこに「漢」があるのだ。
「我が生涯に一片の悔いなし」
己に負け”強さ”を持てぬ者に憐れみをかけ、労をねぎらってなんになる?
そんな偽善と欺瞞はただの自己満足だ!
”強さ”とは己との闘いに克ち抜いてきた者のみが手にするもの。
それができぬ者を他人が憐れんで何の意味があるというのだ?
己の壁は己でしか越えられぬ・・・”強さ”は己の手でしかつかめぬ・・・
だからこそ、この世で一番尊きもの。強き者は生き、弱き者は死ぬ。ただそれだけだ!
人助けの毎日に追われ、やたらと愛と勇気を口にする
驕り高ぶり、偽善に満ちた人間どもを粛清せよ。「見えない背中をぶっちぎれ!」